チャンスフラワー

皆様は「チャンスフラワー」というものを見たり聞いたりしたことはありますか?
これは2019年頃からある企業が行っている新事業になります。

まず皆様が普段街の花屋さんで見る花、あれらは花農家さんが育てた花を選別した商品を仕入れています。
その際に「茎が曲がっている/ねじれている」「花の大きさが大きすぎる/小さすぎる」といった規格外とされる花は売り物にならず、廃棄となってしまいます。
これらはロスフラワーと言われています。

そしてこのチャンスフラワーというのは、そういった市場に出回らないロスフラワーに注目し「hanae」というフラワーショップから企画され、付けられた商品名になります。

このチャンスフラワーは一般的な商品の半額以下の1本100円という破格で販売され、消費者が手を取りやすく、花を買うという行為へのハードルをグッと下げました。

「hanae」の代表者、石動さんは、海外では当然の花を買う・飾るという習慣が日本に根付けば、より明るい笑顔の溢れる社会になるのではないかと考え、この企画を考えたそうです。

現在この企画は「hanae」の店舗だけではなく、各地のアパレルショップや小売店など様々な業種の店舗で導入されており、今もその認知度は広がっています。

廃棄されてしまうものを有効活用し、日常的に楽しめるものへと消費者の意識を変えることで、生産者の今までの廃棄の負担を減らし、消費者は安価で生活に花を取り入れることができます。
さらにこのチャンスフラワーの売り上げは、教育現場や地域支援のために活用され、社会の発展へと還元されています。

世の中の無駄を減らし、消費者・生産者・そして社会へと貢献するこのチャンスフラワーもまたSDGsの目標へ大きく貢献しており、今後より注目・発展し、日常の中の当然になる要素の一つになるかもしれません。

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