Vol.8-2「ESG」

②ESG
2つ目のテーマは「ESG」。
SDGsについて調べる中で聞いたことがあるという方もいるのではないかと思います。
このESGはSDGsと同じ場面で話されることも多い内容です。
ではこのESGとは、SDGsとどのような関連があるのかを紹介していきます。

ESGは
Environment(環境)
Social(社会)
Governance(ガバナンス)
の略称です。
一見SDGsと似ているようですが、大きな違いは「Governance(ガバナンス)」にあります。

そもこのESGというのは、投資や金融に関する場面で使われることが多く、投資において企業を選ぶ判断基準の1つとして提唱されたものになります。
その判断基準とは、従来の財務指標のみではなく、投資先の企業が自然環境に配慮をしているか、地域の活性化に貢献をしているか、従業員の労働環境が充実しているかといった部分にも目を向け、それらも企業を見る指標としようという考え方
これがESGになります。

仕入れ・製造・加工・流通・販売などあらゆる分野でこれらの基準を満たす企業に投資や融資が集まることで、環境や人を大切にする企業が増え、そう言った企業が業績を伸ばすことは自ずと自然や社会の発展につながっていくのです。
この経済の流れはSDGs活動ととてもよく似ており、SDGsの達成とESGは言葉こそ違いますが目指す目標は同じところにあります。

またESGを企業の評価観点にするにあたり、CSR(企業の社会的責任)やCSV(共通価値の創造)といった基準もあります。
CSRは企業が環境や労働者、消費者や地域社会に配慮・貢献ををし、持続可能な社会の実現のための責任を担うことを示します。
CSVは企業がそうした企業活動に取り組むことに加え、そこから共通の思想を持った消費者や融資家といった社会からの還元を利益や売り上げといった形で受けることを示します。
一見同じに見えるこの2つですが、CSRよりCSVの方がより企業としての利益還元を目指す形となっています。

こうした持続可能な社会のための観点から企業の評価がされることがESG
その積み重ねの結果がSDGsということで、この2つはとても深く関係する内容となっています。