Vol.8-1「ウェディングケーキモデル」

今回の創美SDGs会議のテーマは大きくわけて2つ。
①ウェディングケーキモデル
②ESG

それぞれが一体どういうものなのか、前後編に分けて今回の勉強内容をまとめていきます。

①ウェディングケーキモデル
まずこの「ウェディングケーキモデル」とは、スウェーデンにあるストックホルムレジリエンスセンターで考案された、SDGs17の目標の関わりを3つの階層にわけ、それぞれの関係性をウェディングケーキに見立てたモデルになります。

出典:ストックホルムレジリエンスセンター

3つの階層は上から「経済圏(Economy)」「社会圏(Society)」「生物圏(Biosphere)」となり、それぞれに17の目標が分類されています。

ではなぜこのような形になっているのか。
まずは一番上の経済圏、これには17の目標の中の4つ(8,働き甲斐も経済成長も 9,産業と技術革新の基盤を作る 10,人や国の不平等をなくそう 12,つくる責任つかう責任)が分類されています。

しかし経済が発展するには教育や福祉、生活環境など、社会が豊かであることが重要になります。
なので経済圏の下には社会圏として、8つの目標(1,貧困をなくそう 2,飢餓をゼロに 3,すべての人に健康と福祉を 4,捨の高い教育をみんなに 5,ジェンダー平等を実現しよう 7,エネルギーをみんなに そしてクリーンに 11,住み続けられるまちづくりを 16,平和と構成を全ての人に)が分類されています。

そして経済活動、社会活動はどちらも豊かな自然環境、安定した気候があってこそ。
これらの基本となる土台として生物圏が位置付けられ、ここには環境や資源に関する4つの目標(6,安全な水とトイレを世界中に 13,気候変動に具体的な取り組みを 14,海の豊かさを守ろう 15,陸の豊かさも守ろう)が分類されています。

そしてこの3つの頂点には17の目標の17番目、パートナーシップで目標を達成しようが置かれています。

経済の発展には社会の発展が必要であり、またそれらのためには自然環境の保全が不可欠です。
17の目標の切っても切れない関係性が、このウェディングケーキモデルで表されています。
国でも企業でも個人でもこの関係性を理解し、お互いに歩み寄って協力し合うことがSDGsの達成のために重要なのです。